私の経験談〜声は変わるという話
私は現在、札幌市豊平区にあるFM76.5MHz・FMアップルで毎週火・木・金曜日にAM9:00~12:00までの3時間生放送を担当しています。
最近嬉しいのは、「声が好きです」と言っていただけることが多くなりました。
喋りの仕事を始めた頃の私は、声も通らず、自分の声が嫌いでした。
そんな私にできることはと言えば、発声練習。
音楽スタジオを開いていらっしゃった社長さんが
「昼間はスタジオが空いているから、時間があるときに使っていいよ。思う存分声を出せるでしょ?」とおっしゃってくださったこともあり、お言葉に甘えて毎日通っていました。
雨の日も風の日も、台風の日も吹雪の日も・・・1年365日休まずにそのスタジオに通い発声練習を続けました。←声を変えたい一心です。
スタジオは鏡張りになっていて、自分の姿勢や口の開き方を確認することができました。
母音の発声練習「あ・え・い・う・え・お・あ・お」に始まり、その日ごとにテーマを決めて鏡で口の開け方や腹式呼吸を確認しながら練習。
その発声練習を続けて数か月経ったころ、その当時の私の師匠が出演する演劇のステージがあり、館内アナウンスを手伝うことになりました。開演前や開演、舞台終了後のアナウンスでした。
師匠のお芝居が終わったときに、受付付近に立っていてお客様に「ありがとうございました!」と声を掛けていた私に、数人の方が話し掛けてきました。「館内アナウンスをしていたのは君かい?」と。
「きれいな声だから、どんな人がアナウンスをしているか気になったんだ」と言われたんです。
え~~~~~~!!!!!私は目から鱗でした。
発声練習をすることで、私の声は進化していたんです。そのことに何よりも私自身が驚きました!
そして、発声練習をすることで、声を変えられると、そのとき確信したんです。
最近はYouTubeやオンライン講座、音声コンテンツなどで発信される方が増えていますが、ちょっとしたことに気をつけるだけで、格段に伝わりやすい声を手に入れることができます。
声を変えるための第一歩は、口の開け方です。
声が通りにくい最大の原因は方の開け方が小さいことだと言われています。
日本語の母音「あ・い・う・え・お」
この母音の発声を、口の開け方を意識して練習するだけで、確実に声は変わります。
まずは、「あ」から
あくびをするときのように大きく丸く開け、「あ」と発音します。こんなに口を開けるのかと驚く方も多いと思いますw
「い」は
口の両端を引き、横に引きます。
「う」は
口をたこのようにすぼめ、突き出します。
「え」は
先程の「い」の口の形よりも、下唇を下げます。
「お」は
唇の形を丸くします。口の中に大きな空洞をつくるイメージです。
毎日1回、洗顔のときなど鏡を前に
「あ・え・い・お・う」の口の形を確認するだけで、早ければ1週間で違いを感じることができると思います。
1か月続けると、声の明瞭さを実感できると思います。ぜひ試してみてくださいね。